こんにちは。
川崎市幸区親子教室ぐちゃぐちゃ遊び認定講師、保育士歴10年のみーさんです。
赤ちゃんの水分補給をする時はコップ飲み、もしくはストロー飲みで行うことが多いと思います。
ですが、赤ちゃんの水分補給にはコップ飲みをオススメします。
ストロー付きの水筒はとても便利です。
カチッと開ければストローが出て、子どもはチューっと吸うだけ。
はい!汚れないし楽ちん!
でもね、このストロー付きの水筒、、、。
実はお子さんのお口の発達にはよろしくない影響があるようなんです。
ストロー飲みがいけない理由
①噛み合わせが悪くなる
赤ちゃんの頃は母乳やミルクで栄養を取るためのに
舌を前後に動かしてものを飲み込みます。
これを乳児型嚥下といいます。
しだいに離乳食で固形物を食べるようになってくると、下を歯の内側に置き、上顎にぐっと押し付けるようにして食べ物や飲み物を飲み込むようになります。
これを成熟型嚥下といいます。
最近ではその移行がうまくいかず、
乳児型嚥下が残るケースも増えているそうです。
では、乳児型嚥下が残ってると何がいけないのでしょうか?
乳児型嚥下が続いていると上下の前歯の間に下が入り込んで
噛み合わせを崩す大きな原因になります。
噛み合わせが悪いと噛む力が低下します。
噛む力の強い人の方が、握力や足の速さ、バランス感覚など、幅広い能力テストでいい成績を出すことが分かっているそうです。
だからいい噛み合わせを維持することはとても大切です。
②口呼吸になる
また、乳児型嚥下は舌の位置が下がって
口呼吸に繋がる恐れがあります。
口呼吸は歯並びや全身の健康に悪影響を与えます。
だから、赤ちゃんの乳児型嚥下から成熟型嚥下にしっかりと移行する必要があります。
実は、ストローを使うときの飲み方は赤ちゃんの時の乳児型嚥下なので、正しい口の使い方ではなく口の成長を妨げる原因となります。
ストローの正しい開始時期はなんと!2歳ごろだそうです。
だからストロー飲みよりもコップ飲みがオススメです。
コップ飲みはいつから始める?
コップ飲みの練習は7ヶ月ごろから始めます。
初めは大人用のティースプーンにお水を入れて
「すすり飲み」をします。
スプーンでの「すすり飲み」が上手になったら
コップ飲みに挑戦してください。
初めはこぼしてしまうと思いますが、
何度も繰り返すことで飲み方を覚えていきます。
コップに少量の水しか入れないと飲みづらいので
コップに7割ほど入れてあげると飲みやすいです。
コップのみは上唇を鍛えることができます。
また口をしっかりつむるので口呼吸の予防にもつながります。
実際に自分でコップ飲みとストロー飲みを比べてみてください。
コップのみはゆっくりと口をうまく使おうとしますが、
ストロー飲みは口をつぼめてちゅーっと飲むだけです。
コップ飲みでお口を鍛えた子と、ストロー飲みを続けた子では
いずれ大きな差となってくるのは容易に想像できます。
水分補給はなるべくコップ飲みで
ストロー飲みはいけないことはわかったけど、
お出かけの際コップ飲みだとこぼされたら嫌だな、着替えも大変だし、、、。
という方は多いと思います。
子どもを連れてお出かけってそれだけで大変なのに、
コップで飲ませてジャーっとこぼされたらイライラしてしまうこともありますよね。
だから、私は洋服が汚れると困る大事なお出かけの時は
ストロー付きの水筒を持っていきます。
でも、お家での水分補給、公園での水分補給は
コップ付きの水筒にしています。
それぞれのママのやり方で、1日の中で
なるべくコップ飲みの回数を増やして、
お子さんのお口の発達にいい影響を与えてあげていきたいですね。
1日に何度も行う水分補給。
どうせなら正しい飲み方でお口の発達を促しながら水分補給をしていきましょう!
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