こんにちは。
川崎市幸区で0~3歳の親子教室を開講しているくらたみゆきです。
質問です。
2歳ですが、スプーンを使わずに手で食べることが多いのですがどうしたらうまく使えるようになるでしょうか?
スプーンを使い始める時期
離乳食が終わり、幼児食へと移行していくと
手づかみで食べるのではなく
スプーンを使って食べて欲しいなと思いますよね。
大体一歳ごろからスプーンに興味を持ち始めます。
初めはスプーンを持ったもののうまく使うことができず
片手にスプーンを持って、反対の手で手づかみ食べで食べることがあります。
しっかりとスプーンを使って食べるようになるのは個人差がありますが、だいたい2〜3歳です。
3、4歳になっても時々手づかみ食べになる子もいます。
それほどスプーン、フォークなどの道具を使うことは高度な技術となります。
スプーンを使うようになる方法
指先を使った遊びをする
大事なことは道具を上手く使うことではなく、
道具を上手く使える手になっていることです。
道具を上手く使える手とは、
距離感が分かる
力加減が分かる
手を使うときにタイミングや操作がきちんとできている。
など様々な手の発達が必要となります。
指先の発達を促すためにはひねる、引っ張る、つまむ、押すなどの経験が必要です。
例えば
・ストローを穴に入れる
・紙や新聞を破る
・小石を拾う
・紐を引っ張る
・シール貼りをする
・なぐりがきをする
・洗濯バサミ遊びをする
などです。
それらを経験して指先の機能を高めていきます。
色んなものを触る経験をする
指先を使った遊びと同時に大切なことは
様々な物や素材をたくさん触る経験です。
「これはどんな形なんだろう」
「これはどんな重さなんだろう」
ということは実際に触って経験することで理解するようになり、
「手をこうやって使えば持てる」
など上手く手を使うことが身についていきます。
だから、「スプーンを上手く使えないから持つ練習をする」
というよりは、手を使って様々な物を触る経験を積み重ねて欲しいと思います。
例えば
・砂遊び
・粘土遊び
・絵の具遊び
などです。
そして手掴み食べもとっても大切です。
「手でばかり食べてないでスプーンを使いなさい」
と言わずにどんどんやらせて欲しいと思います。
赤ちゃんの頃から子どもは手でなんでも触りたがります。
それは手を使って様々なものを知り、
手を発達させるためでもあります。
だから、できるだけたくさんの物を
触らせてあげて欲しいと思います。
もちろん危ないものは手の届かないところに置いてくださいね。
体を使った遊びをたくさんする
また、手の発達に必要な物が筋肉です。
特に手で体を支えるハイハイ(四つん這い)。
ハイハイはバランスを取るために必要な筋肉を動かすことで
手の繊細な動きの基礎を作ります。
だからハイハイをすることはとっても大切です。
一人歩きが始まるとハイハイはあまりしなくなりますが、
ハイハイ競争をしたり手をついて積み木遊びをするなどして
体を手で支える遊びをしてみるといいですね。
また、ハイハイだけでなく
・登る
・ぶら下がる
などの運動も遊びの中で楽しく取り入れられると
いいですね。
見本を見せる
子どもは大人の姿を見て学びます。
食事の時に子どもの正面に座り
親がスプーンを使って食べる姿を見せてください。
見せることで、
「ママやパパみたいにスプーンを使って食べたい」
という意欲を持ってもらいましょう。
持ちやすいスプーンを用意する
様々な種類のスプーンが売られていますが、
中には子どもにとっては持ちにくいスプーンもあります。
私が以前、子どもを専門とする理学療法士さんから
オススメされたスプーンをご紹介いたします。
(クリックするとサイトに移動することができます)
青芳製作所のライトスプーン、青芳製作所のチャイルド スプーン
楽しく食事をする
親が”スプーンを使って食べてほしい”という思いから
「ちゃんとスプーンを持って!」
と注意ばかりしていては子どもは食べる気が無くなってしまいます。
0〜3歳の頃に大事なことは楽しく食べることです。
食べることが楽しい!
という経験をたくさんしてほしいと思います。
手づかみでも自分から食べているならOK!
焦らずに見守っていきましょう。
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